CentOS 5.5 がリリースされましたので、 TOMOYO の LiveCD を更新中です。
CentOS 5 に付属の squashfs-tools 3.0 に含まれている mksquashfs コマンドは、 CentOS 5 のカーネルがサポートしている squashfs 3.0 形式のイメージファイルを作成できますが、複数CPUを用いた並列処理はサポートしていません。それに対し、 squashfs-tools 3.4 に含まれている mksquashfs コマンドは、複数CPUを用いた並列処理をサポートしていますが、 squashfs 3.1 形式のイメージファイルを作成してしまうため CentOS 5 のカーネルでは使えません。
なんとかならないものかと思って mksquashfs のソースコードを見たところ、ブロックサイズが64KB以下で、スパースファイルをサポートしないようにコマンドラインオプションで指定してやれば squashfs 3.0 形式のイメージファイルを作成できることが判明しました。つまり、 squashfs-tools 3.4 ( https://projects.centos.org/trac/livecd/browser/trunk/i386/RPMS/squashfs-tools-3.4-1.i386.rpm?rev=54 )をインストールして、 mksquashfs コマンドの実行時に -b 65536 -no-sparse -no-exports -no-recovery を追加してやれば、複数のCPUを用いた並列処理という美味しいところだけをいただくことができます。