熊猫が Linux カーネルに出会ってから20年が経過した今春、2回目の Google Open Source Peer Bonus を受賞しました。
前回受賞時の貢献内容は紹介ページを用意できましたが、その後の4年間は Linux カーネルの不具合を地道に修正しているだけなので紹介ページはありません・・・って、これだけで終わってしまうと物足りないので、熊猫の仕事内容について紹介しようと思います。
近年の仕事内容についてですが、関係者が見落としている内容に関して、いちはやく気づいて先回りして対処することにより問題が顕在化することを予防したり、普通のサポートレベルでは解決できずに泣き寝入りしてしまうような事象に関して、報告して修正を依頼できるようになるまで切り分け調査をすることにより利用者と開発者の間を繋いだりするという仕事をしています。例えば、ウイルス対策ソフトのオンアクセススキャン処理による遅延が犯人であることを立証したり、悪意のない通信がIPS/WAFにより遮断されてしまうという問題の回避策を実装したりとかしています。
受賞対象となった Linux カーネルの不具合を修正する活動についても、 syzbot が発見した問題事象についての切り分け調査を行い、修正パッチを作成して関係者の承認を得ていくという点で、同様なのです。様々な発生パターンを見てきたことで、 syzbot が発見した問題事象だけを修正するのではなく、類似事象についても誰かが発見する前に先回りして対処できるようになってきました。知らない間に、ペンギンさんを守護する猫になりつつあるのかもしれません。
熊猫のスキルは、「どんな製品やシステムでもある程度使える」とか「特定の製品やシステムを使いこなせる」とかいうスキルではないので、検索でヒットするような名称が見当たらず、対外的な宣伝ページや社内向けスキルシートを作成する場合にどう説明したらよいのか悩んでしまいます。
情報処理安全確保支援士も LinuC 303 セキュリティも、熊猫のスキルを表現できているとは思えません。熊猫のスキルを表現することができる名称は無いものでしょうかねぇ・・・?