2019年04月27日

Google Open Source Peer Bonus を受賞しました。

サポートセンタに勤務していた時に偶然発見してしまったメモリ管理の闇が原因で、現在でも Linux カーネルのバグハンティングを続けている訳ですが、ここ1年半ほど syzbot が見つけた不具合を退治していたところ、その貢献により Google Open Source Peer Bonus を受賞してしまいました。

受賞理由の1つでもある printk() の改善が来月公開される Linux 5.1 に含まれることから、今年のセキュリティ・キャンプ全国大会では、この体験談を The SYZBOT CTFとして語ることになっています。

3年前のセキュリティ・キャンプ全国大会で語った The OOM CTF では、受講者全員の思考が停止してしまうほどの脳内 Denial of Service 攻撃になってしまいました。
現在、今年の講義で取り上げるトピックを探すためにメールのアーカイブを読み返しているところなのですが、対象範囲がメモリ管理サブシステムだけでなく Linux カーネル全体となっています。そのため、今年は3年前を超える難易度となっており、果たして受講希望者が現れてくれるのかどうか心配しています。まずはキャンプに参加してくれないことには始まりませんので、たくさんの応募をお待ちしております。

posted by 熊猫さくら at 15:57| Comment(2) | TrackBack(0) | Linux
この記事へのコメント
お久しぶりです、Google Open Source Peer Bonus受賞おめでとうございます。
Posted by クスノ at 2019年05月04日 18:01
ありがとうございます。 Linux カーネルには2万個超の不具合が存在していると Dmitry Vyukov さんは推定していますので、戦いはまだまだ続きます。
Posted by 熊猫さくら at 2019年05月04日 19:30
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