2015年03月03日

第16回「 kernel-debug ノススメ」が掲載されました。

今回は デバッグ用カーネルの紹介です。でも、デバッグ用カーネルの紹介だけで1話持たせるのは無理があるので、過負荷試験の話も入れました。

今までは「システムがダウンするくらいにまでメモリ負荷を掛けたら、いつ回復するか予測できないストール状態に陥るのは当然だ。そのような負荷を掛けたユーザのほうが悪い」と相手にされなかったのですが、実は「無限ループに陥るトドメの一撃」を喰らわせていたのはユーザ側ではなくメモリ管理機構側だったようです。
前回紹介したメモリ枯渇時の挙動についての議論が、 3.19-rc6 後に紛れ込んだ予期せぬ挙動の変化をきっかけに、一気に動き出しました。
ext4 でファイルシステムエラーが頻発したり、 xfs でページフォールトするだけで OOM killer が発生したりと、全く使い物にならなくなってしまうことが確認されたため、とりあえずは元の挙動に戻されました
そして、 mm のメンテナと ext4 のメンテナと xfs のメンテナとの間で将来に向けてどう修正していくのかの議論の最中なのですが、熊猫が欲している「既存のカーネルにバックポート可能な修正方法」についての話が完全に置いてけぼり状態になっています。
メモリ割り当て要求が原因のシステムフリーズとさよならできるようになる日が来るのはまだ遠いのかなぁ。
来週、ボストンで Linux Storage filesystem and MM summit という 会議があるので、そこで何らかの進展があることを期待しています。

posted by 熊猫さくら at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | Linux
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