- メモリ割り当て処理が先に進むことを保証しない
- 問題が発生する可能性があっても現実に起こるまでは対処しない
- 故意/悪意あるいはストレステストにより発生する問題には対処しない
- 自力で真犯人を逮捕できない一般人は相手にしない
- 他のカーネル開発者の関心を惹かない問題は解決されない
「え〜っ!?」って思われましたでしょうか?でも、そういう世界なんだということが解ってきました。
Linux 4.9 で追加されてしまった warn_alloc() によるハングアップを「故意/悪意あるいはストレステストでなくても現実に起こる問題」として削除するのに丸1年かかりました。いやはや、疲れます。
「 Linux システムがハングアップしたらメモリ管理を疑え!?」という諺は、まだ有効です。意図的なストレスを掛けることで発生する問題は全力で無視されてしまうため、実際のシステムで使われている負荷を掛けることで発生することが重要です。そのためには、利用者の皆様のご理解・ご協力が欠かせません。情報の取得方法を習得して、ハングアップを見つけたら、どんどん報告してくださいますよう、お願いいたします。