昨年あたりからLSMを巡る動きが活発になってきたので、今年のセキュリティ・キャンプでは、 ウイルス対策ソフトをLSMから使うという 実習を行いました。
3年間のトラブルシューティングと、その後2年間のメモリ管理を巡る戦いにより、LSMの動向を5年間全然追いかけていなかったため、紺屋の白袴状態でした。 そのため、当初はLSMメーリングリストのアーカイブを読み直して、どのような挑戦が行われてきたのかを纏めてみるつもりでした。しかし、今年に入ってからも 「 Linux カーネルのメモリ管理機構の闇」を巡る死闘が続いており、リソースの大部分がメモリ管理機構のバグ退治に費やされてしまうという、ブラックホールから 逃げ出せない状況下での講義準備となりました。講義資料の中に OOM killer の話が何度も出てきたのは、そのせいでしょうか?(笑)
今年のキャンプでは、 DirtyCOW の件で巻き添えを喰らったり WikiPedia からブログリンク+本名暴露攻撃を喰らったりと有名ながちゃぴん先生とか、 Ryzen SEGV Battleという貴重な経験をした Sat 先生とかに会うことができて、楽しかったです。